紅葉期に備えオーバーツーリズム対策に本腰 日本屈指の観光地「京都・嵐山」の取り組みとは
日本屈指の観光地として知られる京都・嵐山。近年は平日でもインバウンド客であふれかえり、さまざまな弊害が起きている。そうしたオーバーツーリズムに対処すべく、地元の商店街や自治会が本腰を入れ始めている。
竹工芸品を扱う「いしかわ竹乃店」3代目で嵐山商店街会長の石川恵介氏が近年現地が抱える問題について説明する。
「コロナ禍前にも訪日観光客は多かったのですが、今年は過去最高です。特に問題なのが渋滞。他にも、観光客が殺到する長辻通りで団体の観光客らが2列、3列に連なりガイドの説明などを聞いていると、歩道をふさいで道路に人があふれてしまう。地域のドライバーからは“いつ事故が起きてもおかしくない”と不安視する声が上がっていました」
■ポイ捨て防止に“お守り”配布
そこで、渋滞回避と安全のため、長辻通りでは通年で土・日・祝日に北行一方通行規制を行っていた。しかし、観光客は増加の一途で、昨年は紅葉シーズンに合わせて約1カ月間、平日も一方通行を行ったという。