神戸は「シティーハンター」で経済効果1億円! ロケ誘致→聖地巡礼が地方再生のカギに
4月にNetflixで配信され高評価だった、実写版「シティーハンター」は思わぬところに恩恵をもたらしていたようだ。
神戸市内で映画やドラマ、CMなどの撮影を誘致・支援する神戸市の外郭団体「神戸フィルムオフィス」が関わった、同作品の撮影による「直接経済効果」が1億円以上だったと産経新聞が報じている。さらに、映画「帰ってきたあぶない刑事」、テレビドラマ「たとえあなたを忘れても」などの作品も含めた、令和5年度の直接経済効果が過去最高の約4億2680万円に達したという。「直接経済効果」とは、撮影隊が現地で直接支払う費用の合計で、宿泊費や飲食費、交通費、資機材レンタル代やロケセット施工料、警備費などが含まれる。記事によれば、「海外制作会社による国内ロケ誘致等に係る支援」を国も開始しているという。
神戸の成功について、法政大学教授で、コンテンツツーリズム学会会長の増淵敏之氏はこう話す。
「『シティーハンター』の直接経済効果が1億円以上、その他の作品も含めると年間4億円超と、大成功だと思います。配信料などの間接収入も含めると、経済効果はもっと増える可能性もあります。十数年前ですが、『湘南藤沢フィルム・コミッション』に行ったことがありますが、あそこも相当ロケが多い土地柄ですが、当時、直接経済効果は数千万円ということでしたから。それから考えるとすごいことだと思います」