50男と再婚予定、彼宅で“義母”の世話焼き形跡を見つけてギョッ! とする47歳女【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】

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コクハク

46歳。7歳上の恋人と結婚前提で交際中

 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。


【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】

 46歳で離婚歴のある佳奈さん(仮名)は、同じくバツ1で7歳年上の恋人・ハヤトさん(仮名)と結婚を前提とした交際中です。

 すでにハヤトさんは53歳。結婚後は子どもを持たず支え合っていこうと決めていると話します。

 ところが結婚を目前にした今になって、佳奈さんはハヤトさんとその母親との関係に強い疑問を抱き始めたのだとか…。

母親が50過ぎの男の世話を…

「ハヤトさんは、実家から車で5分ほどの距離で一人暮らしをしています。

 付き合って最初のうちは、家に行く機会がなかったので気が付かなかったのですが…。彼の家に頻繁に行くようになって、彼と母親との距離感に『あれ?』って思うようになって」

 佳奈さんがハヤトさんの家に泊まるようになったのは、つい最近のこと。佳奈さんは恋人の家に遊びに行くたびに、“母親が世話をしている形跡”を見つけてギョッとしていると話します。

「ハヤトさんが留守の間に、しょっちゅう出入りしているようです。

 この前、デート後にハヤトさんの家に帰ったら、母親からの『洗濯と掃除をしておきました。ご飯と軽食も作ってあるので、冷蔵庫から出して食べてね』って書き置きがありました。

 キッチンはピカピカだし、ベッドにはアイロンをかけた上、きちんとたたまれたシャツが置いてあって、冷蔵庫の中は彼女のお手製と思われるおかずがぎっしり! そんな状況を、ハヤトさんは当たり前のようにい受け入れていて…。

 ここまで母親が生活に介入している50代男性って、普通ですか?

 私がこれまで付き合った男性たちは、こんなふうに母親とべったりの人はいなかったので戸惑っているんです」

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結婚後の生活に不安

 このまま結婚となれば、ハヤトさんの母親ともかなり近い距離で接しなくてはならないのでは? と、不安を抱き始めていると佳奈さんは言います。

「年齢的に、もうちょっとしたら義両親の介護問題も出てくるかもしれないですよね。そこはまぁ想定内ですけど…。

 日々の生活に義母がべったり介入してくるとなれば、話は別です。

 私自身、人から指図されたり干渉されたりするのが嫌いで、自由にしていたいタイプ。過去の結婚では、義母と良好な関係を築けませんでした。

 だからもし結婚後に、義母が今と同じペースで私たちの生活に関わってくると思うと、正直うまくやっていく自信はないです」

 ため息をつきながら、こう打ち明ける佳奈さん。当事者であるハヤトさんにも、“義母との関係がこのままでは不安だ”と話したそうですが、佳奈さんの不安材料が払拭されるほどの言葉は彼から出てきませんでした。

年齢を考えると…

「私、いわゆるマザコン男だけは掴みたくありません。

 この年齢で再婚するなら、穏やかに自由に暮らせるパートナーがいいんですよね。このまま結婚に突き進んでいいものか悩んでいます。

 若い頃だったら『次を探そう』ってなりますが、年齢を考えると…。だから、結婚をやめる決断もできないんですよ。

 私がここまで思い詰めているなんて、ハヤトさんは理解していないんじゃないかなぁ。こういう話をしても、気楽な顔をしていますから。

 でも私にとっては、大問題なんですよね」

  ◇  ◇  ◇

 ハヤトさんの考え方次第では、結婚はやめるべきなのではと考えている佳奈さん。では、婚約者であるハヤトさんの真意は?

 次回に続きます。

(並木まき/ライター・エディター)

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