日本語OK、優雅にカジノ三昧…韓国で話題の大規模統合型リゾート施設「インスパイア」をチェック【現地ルポ】
タワーホテル3棟は五つ星
さて、記者が韓国に向かったのは先月20日。成田から飛行機で2時間半ほどで仁川国際空港に着くと、タクシーに乗っておよそ15分で国際ビジネスセンターⅢ地区に着いた。そこに今年3月5日にグランドオープンしたのがインスパイアだ。
総敷地面積430万平方メートル。ここに大規模な統合型リゾート施設を段階的に開発する計画で、いまはオープニングフェーズ1A期に該当する約46万平方メートルに建設された施設が営業する。
具体的には、3棟の5つ星タワーホテル(総客室数1275室)、1万5000席を誇る韓国初の多目的ホール、韓国最大のホテル宴会場を含む最先端の会議&イベント施設など。
また、ショッピングやダイニングを楽しむモールでは、ハイブランドからカジュアルファッションのほか日用品や玩具もそろえ、地元の人が買い物を楽しんでいた。その中のフードコートでは、日本式の弁当や韓国料理、香港料理、米国のハンバーガーなど国際色豊かな料理がズラリ。グルメについては、洗練された雰囲気で食事を楽しめる直営レストランが集まる施設も用意されている。
全長150メートルに及ぶ「オーロラ」では、最先端の没入型デジタルアートが映し出されていて、インスタ映えする。施設を見て回るのが楽しい。いまは改修工事中だが、全天候型プールドーム「スプラッシュベイ」は常夏の楽園気分でプール遊びができる。滞在型リゾートだけあって、すべてがここで完結。「インスピレーショナルな世界と体験の場をつくり、人々に非日常体験を提供する」をビジョンに掲げて開発されただけのことはあるリゾート施設だ。
■初心者向けETGは1000ウオンから
その中で注目は、カジノだろう。韓国最大級の外国人専用ゲーミング施設は、一般客専用フロアとVIP専用フロアに分けられ、テーブルゲーム150台、スロットマシン374台、電子テーブルゲーム(ETG)176席を用意して、1年365日24時間いつでも楽しめる。
まずメンバーカードを作ってもらうと、日本語OKのスタッフがいたのは驚いた。外国人専用をPRしながら日本語で対応できない施設が少なくないからだ。しかもゲーム機までの動線にストレスがなく、装飾がキレイで明るいため、気持ちよく移動できた。その優雅さとは対照的に、マカオのカジノでは動線の悪さと混雑にイラッとしたことを思い出した。
まず初回特典の5万ウオン(約5000円)のクーポンをもらいに窓口に向かうと、ここでも日本語OKのスタッフがいてすぐに発券できた。遊び方マニュアルも日本語版が用意され、ドリンクコーナーのコーヒーを飲みながら一読。フロア内には、高級レストランをはじめプレーヤー専用のダイニングも用意されている。読み終えたところでいざ出陣!
この日はカジノ初心者の友人もいたので、まずETGでバカラやルーレットで腕試し。テーブルゲームは1万ウオン(約1000円)~だが、ETGは1000ウオン(約100円)~。少額でもやっぱり熱くなる。クーポン分で2時間満喫した。平日の夜でも楽しんでいる人は多く、常設されたポーカールームでは日本人客も多く目についた。
友人が部屋に帰ったので本格的に勝負。100万ウオン(約10万円)を両替してバカラに挑む。熱が入り過ぎて20万ウオン(約2万円)ほど負けたところでブラックジャックに移動する。隣の欧米の方と片言の英語で話しながら2時間ほど勝負すると、3万ウオン(約3000円)ほどの負けで済んだ。ほぼ元金を取り返したからヨシとしよう。テーブルゲームは、海外の人と触れ合えるのがいい。
日本語対応や接客などホスピタリティーにあふれていて、安心して遊ぶことができた。何よりカジノ好きにとって、日本を出発して3時間後にプレーできるのは最大級のメリットだ。
ちなみに、サイコロ2個の出目を競う「クラップス」という米国のゲームが導入されたのは韓国初。来年2月には、ポーカー大会が開催される予定だという。