早くも見えた石丸伸二氏「再生の道」の“ポンコツ化”…政策への言及なし、新党参加にこれだけのリスク
行き場のない有象無象ばかりが終結
質疑応答に移ったところで、日刊ゲンダイは会見に参加基準を設け、フリー記者を排除したことについて「適切ではない」と指摘。すると、石丸氏は「日刊ゲンダイに取材したいとオファーしたら、際限なく受けてくれるんですね? できないですよね。なんでできないことを人にやらせようとするんですか」と逆質問。記者が「政党代表として多くのメディアと向き合い、有権者にメッセージを送るべきではないか」と返すとこう答えた。
「はい、だから多くの方に情報を伝えるために最も効率的な方法を選びました。(例えば)ここ(会見場)にユーチューブをやっている人が来て、1時間対談すると。でもその人は登録者数は1000人しかいない。この1時間、皆さん損しますよ。皆さんだけでなく多くの国民が損をする。都民、国民の利益を最大化させる方法を考えた」
要するに、大手メディアはともかく、弱小メディアとは向き合っても「損」するだけだから切り捨てたというわけだ。石丸氏は都議選で子飼いを当選させ、次の都知事を狙っているといわれる。
しかし、こんな人物がトップに立つ政党にマトモな候補が集まるだろうか。
石丸新党への参加を検討中の政界関係者が言う。
「石丸さんは候補への支援として60万円の供託金の負担や、石丸さんの応援演説などを掲げていますが、平時の政治活動への援助はない。また、最も重要な落選した場合のケアについても言及がない。リスクが高すぎるため、民間企業を辞めてまで手を挙げる人は少ないでしょう。結果、落選を繰り返して行き場のない有象無象ばかり集まるのではないか。さらに、春までに55人擁立すると言いますが、そんな短時間で身体検査は不可能。当選したはいいが、後から問題が発覚するケースが続出しかねません」
“ポンコツ政党”化は避けられそうにない。