八潮市の道路陥没事故 埼玉県は「想定外」…都市部の下水道管老朽化が地方より早い理由
■老朽化問題は今後は地方に広がる
国交省によると、2022年度、下水道管が原因で発生した全国の道路陥没は2607件だった。
地方に比べて下水道整備の時期が早く、老朽化が進んでいる都市部の方が発生率は高い。
「そのほとんどは深さ50センチ未満の規模が小さいものです。今後、増加するかどうかは分かりませんが、道路の下には下水道はじめ、電力など生活に必要なライフラインが埋まっています。日々、パトロールをして路面の異常を確認し、特に都市部では路面の下に空洞がないか、調査を行い、事前に対策を取っています。道路が沈んでいるように見えるとか、ヒビが生じてるとか、異常に気付いた場合、道路緊急ダイヤル(#9910)に通報してください」(国交省国道・技術課担当者)
国交省は再発防止のため、全国の自治体に緊急点検を要請した。一般的な下水道管の耐用年数は50年となっていることから、今後、老朽化問題は地方にも広がっていく。
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