「忙しい」を口癖にする人がわかっていない「時間」の正体
「時間の流れ」は実際には存在しない幻想
ですから、「時間の流れ」というのもまた、実際には存在しない幻想だということです。
アインシュタインはこう言いました。
「美女と過ごす1時間は1分のように感じ、熱いストーブの上に1分座っているのは1時間のように感じる」
この言葉が示すように、時間の感じ方は状況によって大きく変わります。なぜなら、時間とは客観的に存在する「モノ」ではなく、私たちの意識が作り出した「感覚」だからです。時間とは「時計の中」ではなく、「心の中」にある、ということです。
要するに、私たちは「変化」を見ているだけなのです。
太陽が動く。
季節が移り変わる。
子どもが成長する。
花が咲いて散る。
これらの「変化」を人間が数えたり、測ったり、記録したりすることで、「時間」という概念が生まれたわけです。このことに気づくと、「時間がない」という私たちの悩みも、少し違って見えてきませんか?
▽豊留菜瑞(とよどめ・なつみ)読書アカウント集団・BUNDANの代表
1989年生まれ。年間240冊の書籍を読破する、ビジネス書の探究者。読書を通して得た「働き方」や「生き方」の知恵を自身の人生で実践し、複数のフットケアサロンの起業・経営に成功。3カ月先まで予約が取れない、リピート率90%超えのサロンとなる。各メディアでの書評寄稿や、ビジネス書レビューの発信も精力的に行い、「本から学ぶ実践的ライフスタイル」を提唱。本書が初の著書となる。