北の大地で桜締め
名物弁当を食べながら花吹雪を堪能する
■室蘭市・母恋富士下
日本列島をにぎわせた桜前線はいよいよ北海道に到達する。それぞれの地元でたっぷり花見を楽しんだ人も、今シーズンの桜の見納めに北の大地に向かうのはいかがだろう。桜締めにピッタリのエリアを見つけたゾ。
北海道中南部の室蘭は、これから5月上旬が桜の本番だ。市内には桜の名所がいくつもある。まず崎守町の一本桜は広大な牧草地にポツンと樹齢100年を超えるエゾヤマザクラが印象的で、CMやPVのロケ地として人気だ。風力発電の風車や室蘭岳(鷲別岳)などの山々をバックに淡いピンクが映える。
今がベストシーズンだが、私有地ゆえ道路からの観賞に。「歩道がなく路側帯も狭いので、ドライブがてらに訪れる方が多いです」と室蘭観光協会の山下百華さん。
母恋富士下の桜並木は昔ながらの細い道沿いに約29種、130本がズラリと並ぶ。ソメイヨシノやカンザンなどのほか、宮城県塩釜市・鹽竈神社の門外不出の「鹽竈桜」や京都御所の「御車返し」、兼六園の「菊桜」などさまざまな品種が咲きほこる。開花時には行灯がともされ、夜桜見物もできる。
「ぜひJR母恋駅で大きなホッキガイを使った名物弁当『母恋めし』を購入し、花吹雪舞うお花見スペースで堪能してください」(山下さん)