足立区女子高生コンクリート詰め殺人…3人が再逮捕、1人は引きこもり「その後の少年たち」を追った労作

公開日: 更新日:

 自宅が女子高生の監禁場所だったCには2000年の秋に会ったという。Cは「被害者の供養などはしておらず、今の生活で精いっぱいだ」と答えた。週刊新潮(2018年9月6日号)によれば、Cはトラブルになった男をナイフで刺し、殺人未遂で逮捕されたという。

 監視役だったDは出所後、母親のアパートで閉じこもっていたが、脳がスポンジ状になる病気にかかり、2021年5月に死亡した。49歳だった。

 主犯のAは出所後、2013年に起きた振り込め詐欺で逮捕されたという報道があった。

 女子高生殺人で逮捕された4人のうち3人が再犯で逮捕され、1人がひきこもりになった。

 山崎は「こんなヤツは死刑にしろ。犯罪者に人権はない」という感情論だけで再犯の問題は解決しない。社会の側が犯罪に、加害者にどう向き合うか、私たちの姿勢も問われていると結ぶ。

「加害者の更生」という重いテーマだが、こうしたものこそ既存のマスメディアが取り組むべきものであるはずだ。 (文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  2. 2

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  3. 3

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  4. 4

    赤西仁と田口淳之介が始動…解散した「KAT-TUN」元メンバーたちのその後

  5. 5

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  1. 6

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  2. 7

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  3. 8

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  4. 9

    トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?

  5. 10

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”