クリエイト・レストランツHD(磯丸水産など) 川井潤社長(1)コロナ禍には若手幹部を緊急招集し経営危機を乗り切った
川井潤は1963年10月7日、東京生まれ。父は高名な民法学者で元・一橋大学学長だ。母も高校教師であり教育者一家で育った。
父が北大の教授をしていた時代があり、小学校1年生まで北海道で育った。東京に戻り、中高一貫の筑波大付属駒場に進み、東大法学部を2回受験するが失敗し、早大法学部に進んでいる。東大入試に失敗し、早大進学というコースは、岸田首相と同じだ。
川井が、創業社長だった岡本と知り合ったのは、いまから42年前の1982年、18歳の時だという。1浪時代、駿台予備校(お茶の水校)の東大コースで席を並べた。
「私が、ザ・受験生という感じで構えていたのに対し、岡本は兵庫県の姫路から初めて東京に出てきたので、新宿の高層ビル群を見上げて『これが高層ビルか』と、感心しきりで飄々としていましたね。これは名誉のために言っておきますが、駿台での成績は私のほうが少し上でした(笑)」
けれども試験は水モノだ。岡本は東大経済学部に見事、合格。川井は東大法学部に不合格で早大法学部に進んだ。