自民・鈴木馨祐議員「官房機密費は選挙に使っていない」発言に党幹部が苦虫
自民党の党政治刷新本部作業部会座長の鈴木馨祐議員(47)の発言が自民党内で物議を呼んでいる。
鈴木氏が12日のNHKの討論番組で「官房機密費を選挙目的で使うことはない」と断言したため、党幹部たちが「それを言っちゃあダメだろう」と苦虫を噛んでいる。
官房機密費は年間10億円以上。政府が使い放題の“裏金中の裏金”。鈴木発言の翌日には早速、林芳正官房長官が「国の機密保持上、具体的な使途については答えを一切差し控えている」と否定した。しかし、政界を引退した元官房長官の河村建夫氏は、昨年暮れ、朝日新聞の取材に「選挙の陣中見舞いに使った」と証言している。
「官邸の金庫には100万円入りの封筒の束が入っていて、足りなくなると事務方が補充する」(事情通)という。大臣未経験のペーペー鈴木氏が知ったかぶりして「選挙に使うことはない」と言うのは、「自分はもらったことがない」というだけの話だ。