仲が良すぎる小池百合子と三井不動産…都知事選後も残る素朴な疑問
「神宮外苑の再開発計画は、故・石原慎太郎都知事の時代にスタートしています。そして、オリンピック招致に失敗した後、森元総理が石原さんを“もう一度オリンピック招致に挑戦しよう”と説得するあたりから本格化します。明治神宮外苑は都市公園で風致地区でもあるので元々、色々な規制がかかっています。その規制をかけているのが、都の都市整備局です。そこが神宮外苑の規制を取っ払う手続きをして、容積率をバーンと上げて、三井不動産などが高層ビルを建てて儲けられるようにお膳立てをしてきたわけです」
2022年8月には、再開発で建て替えられる新秩父宮ラグビー場を整備、運営する事業者を選ぶ一般競争入札が行われ、3つの企業グループが入札した。ほかの2社は約226億円、約358億円だったのに三井不動産グループは1ケタ少ない約82億円で落札している。三井としては、神宮外苑の再開発は自分のところ主導でやるのだから、トータルで儲かればいいということなのだろう。
築地市場跡地の再開発を担う事業者が発表されたのは今年4月19日。これまた三井不動産を代表とするグループが選ばれている。