東電福島原発がようやくデブリ取り出し作業開始も…ささやかれる《今世紀中に廃炉は無理》の必然

公開日: 更新日:

 もっとも、今回予定されるデブリ取り出しは、あくまで試験的なものだ。本格的な取り出し作業が始まれば、さすがに1回の採取量が数グラムではないだろう。とはいえ、改めてハッキリしたのは政府・東電の廃炉中長期ロードマップがすでに破綻した可能性が高いことだ。

■廃炉中長期ロードマップでは2041~51年に完了だったが……

 ロードマップでは、廃炉作業の起点を2011年12月として、それから30年~40年後の2041~51年に完了するとされているのだが、2022年3月16日の参院経済産業委員会で、日本共産党の岩渕友議員(47)はこう指摘していた。

「880トンのデブリ取り出すというふうに考えた時に1日仮に10キロ取り出しても約240年掛かるんですよ(略)仮に今日からあのデブリの取り出しを始めたとして、40年後といってももう既に10年以上過ぎているので、これ毎日今日から取り出したとしても1日約80キロ取り出さなくちゃいけない(略)ただの土を取り出したりするのとは訳が違うので、そういう点から考えても、これとても現実的だということは言えない」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    週刊誌2誌で評価は真っ二つ…悠仁さまがそれでも「東大に合格」できる仕組み

  2. 2

    悠仁さま受験勉強しない夏休みで気になる「本当の学力」…“高校で異例の成績”報道も

  3. 3

    和田アキ子に求められるTVからの“自主退場”…北口榛花を「トド」呼ばわり大炎上鎮火せず

  4. 4

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  5. 5

    フワちゃんのあまりにお粗末な対応…やす子への暴言騒動の結末は滑稽でもあった

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    「ブラックモンブラン」竹下製菓が最大の危機に…事業拡大の矢先、右腕の夫と会長の父に先立たれ

  3. 8

    自民裏金議員ビクビク…“広瀬めぐみショック”で解散総選挙「10.27投開票」へ前倒し説

  4. 9

    大谷の投手リハビリ本格化は打撃に大いにプラス!日本ハム栗山前監督が語っていた「二刀流のメリット」

  5. 10

    エースの留年が影響か?昨夏王者・慶応まさかの県大会16強敗退…文武両道に特別扱い一切なし