ダイブ 庄子潔社長(1)リゾートバイト派遣業で今年3月に東証グロース上場

公開日: 更新日:

「発奮したのは、それだけが理由ではない。僕は中学でヤンチャなグループに属していたんですが、仲たがいして、そこから抜けたばかり。この際、一生懸命勉強してみようかと頑張ったら、みるみる成績が上がったんです」

 5教科500点満点で180点くらいしか取れなかったのが320点台まで上昇。無事、市立仙台高校に合格した。父は約束通り、米国に行かせてくれた。高1の夏休み、1歳上の姉と一緒に伯母夫婦を訪ね、そこを拠点にいろいろ見てまわった。

「初めての海外旅行で、すべてが新鮮。米国は何から何まで大きくて、世界観が変わりました」

 高校でもサッカー部に入ったが、間もなくやめてしまう。他に熱中できるものを見つけたからだ。きっかけは、姉から「ちょっと付き合ってくれない」と声をかけられたことだった。連れていかれたのはクラブだった。

「ドアを開けた瞬間の光景は今でも目に焼き付いている。ひしめく人々……。過密の中で誰もが一心不乱に踊っているんです」

 流れているのは黒人文化の中で生まれたヒップホップ・ミュージックだった。以降、サッカーへの情熱がすべてヒップホップに向けられていく。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  3. 3

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  4. 4

    ドジャース初戦はパドレスのエース「奪三振マシーン」と対決!大谷とは“浅はからぬ因縁”が

  5. 5

    巨人・菅野智之 完全復活の裏に「格の落ちる相手投手」にぶつける阿部監督の心遣い

  1. 6

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  2. 7

    石破自民が掲げる衆院選公約案に国民冷ややか…「可愛さ余って憎さ百倍」で“石破離れ”が加速

  3. 8

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  4. 9

    悠仁さまの処遇めぐり保護者間で高まる懸念…筑付高は東大推薦入試で公平性を担保できるのか

  5. 10

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは