M&A総研HD(上)“時代の寵児”が直面、中小企業を食い物にする悪徳業者対策
佐上氏は理事の中でもっとも若い33歳。M&A総研の誕生もわずか6年前にすぎない。そこから急成長を遂げ、22年には上場を果たす。株価も高く、時価総額は、M&Aセンターホールディングスに次いで業界2位。社長の佐上氏は、過半の株を保有しているため、昨年秋に雑誌「Forbes」が発表した日本人長者番付では資産1750億円で41位となり、最年少でランクインした、いわば時代の寵児だった。
なぜ、佐上氏及びM&A総研はこれほどまでの急成長を遂げることができたのか。そしてこの急成長こそが、悪徳企業をはびこらせる温床になったのではないか。
後編では、これまでの佐上氏の足跡と、経営手法を明らかにする。=つづく