三菱自動車(上)日産・ホンダ連合と合流の必然…車載ソフトウェアの共通化がカギ

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 三菱自動車にとって2024年度は将来を左右する重要な年になりそうだ。8月に日産自動車、ホンダと戦略的パートナーシップ検討の覚書を締結し、現在、具体的な提携内容を詰めている。

「電動化と知能化といった技術革新によって変化が激しい今日の自動車業界において、パートナーとの協業は不可欠」と加藤隆雄社長は話しており、三菱自が日産・ホンダ連合に合流するのは必然だった。

 かつて1990年代前半には、業績好調の三菱自が販売低迷のホンダを吸収合併するという話が浮上したが、90年代後半になると状況は一変。不祥事、業績低迷、リストラを繰り返し、16年に日産の支援を受けることになったのだ。

 しかし、その後も業績はなかなか上向かず、21年3月期には3000億円を超える最終赤字を計上した。そのうえ、長い間、人材流出が相次ぎ、研究開発費も大幅に削減された。例えば、20年度に行った早期希望退職者の募集では、550人の計画のところに654人もの応募があった。また、早期希望退職の対象ではない45歳未満の若い世代の離職も少なくなかったそうだ。

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