斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”

公開日: 更新日:

 報道陣から「オリジナル(の投稿)が問題」「会見をやり直してほしい」「そこが一番大事なんですよ」といった声が飛び交う異例の展開となった。

■政治の政界では「狡兎良狗」は日常茶飯事だが…

「法的には何ら問題はない」「ポスターやチラシの制作費で71.5万円をメルチュに支払ったが、契約書などの書面は存在しない」「口頭契約」。疑惑が発覚して以来、斎藤氏側はこう言い続けているわけだが、その主張を裏付ける物的証拠や証言はいまだに何一つ示されておらず、これでは「はい分かりました」とはならないだろう。

 こうした斎藤氏の姿勢は故・安倍晋三元首相時代に起きた「桜を見る会前夜祭」の事件を彷彿とさせる。安倍氏の後援会が都内ホテルで開いた「桜を見る会前夜祭」を巡っても、公選法違反や政治資金規正法違反の疑惑が浮上。国会で野党が安倍氏を追及したのだが、安倍氏は「法的な問題はない」「関与していない」と言い続け、さらにホテルからの請求書や領収書など一切の明細もないーーとして資料開示を拒んでいた。

 結局、安倍氏の公設秘書が政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部に略式起訴されたほか、安倍氏自身も衆院調査局の調査で118回に上る「虚偽答弁」があったと“認定”されたわけだが、やはり事実解明には捜査機関が動くしかないのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    大阪万博会場の“爆発”リスクはやっぱりヤバい…高濃度メタンガス問題に国や府は安全強調も、識者が疑問符

  2. 2

    「いきなり!ステーキ」倒産危機から一転…黒字転換&株主優待復活でも“不透明感”漂うナゼ

  3. 3

    農相が備蓄米の追加放出表明も「中小の米屋には回って来ない」…廃業ラッシュで地域の安定供給が滞る恐れ

  4. 4

    石破首相「トランプ関税」日米交渉へ怪しすぎる本気度…外務省の具申に「アベ案件だろ」と吐き捨て

  5. 5

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  1. 6

    トランプ関税「交渉役」に大抜擢…石破首相の腹心こと赤沢亮正経済再生相の“ホントの実力”

  2. 7

    トランプ大統領「日本でアメ車が売れない」ボヤきのデジャビュ…非課税障壁でっち上げ“市場開放”要求のお門違い

  3. 8

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  4. 9

    中部空港めぐる国交省と採石業者の「官製談合」の裏側…巨額予算69億円消化のプレッシャー

  5. 10

    焼き肉チェーン“冬の時代”に「焼肉きんぐ」が躍進! 今後も1強が続きそうなワケ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」