京成電鉄がオリエンタルランド株を一部売却…背景にある英アクティビストとの熾烈な駆け引き
京成電鉄は3月にOLCの発行済み株式(自己株式除く)の1%分を売却すると発表し、700億円強を24年3月期に特別利益として計上した。今回の売却はこれに次ぐものだが、「ドル箱路線の成田空港では滑走路の新設など拡張計画が打ち出されており、さらなるインバウンド需要が見込まれる。発着回数の増加など輸送力の強化は不可欠」(メガバンク幹部)とされる。売却資金は車両基地の建設や整備などに充当されることになろう。
また、旧村上ファンドの株付けについては、「旧村上ファンドは京成と同時に京急にも株付けしている。成田空港からのアクセス線を持つ京成と、羽田空港への路線を持つ京急は相互シナジーがあるとして、統合を働きかけてくるのではないかとの見方も浮上している」(市場関係者)という。