逃亡中のカルロス・ゴーン被告が“古巣”日産ぶった斬り!ホンダとの経営統合「意味がない」の説得力
「日産とホンダの間には補完性がない。どちらも日本企業で、強みも弱みも同じ分野にある。両社とも高い技術を持っているが、あらゆる分野での重複が避けられない。私に言わせれば(統合は)意味がない」
■人質司法を批判
ゴーン氏は18年に逮捕、会社法違反(特別背任)などの罪で起訴され、保釈中の19年12月にレバノンへ逃亡。「犯罪者」に仕立て上げられたという意識なのか、「ここ5~6年に日産が直面している問題は、政治や陰謀、内争が支配し、ビジネスの本質を見失ったことだ」と、古巣への“怨嗟”が言葉の端々に漂っていた。
かねて批判してきた日本の司法制度にも言及し、「変えて欲しい」と注文。冤罪事件で約50年にわたり拘束された袴田巌さんに触れて「胸が痛む」と語り、こう続けた。
「日本で多くの人が人質司法に直面し、声を上げられず、サポートもなく検察の命令に従うことを余儀なくされている。(日産COOに就任した)1999年より前に、このような事態が起きていたら、絶対に日本での仕事を引き受けなかった」