著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

近代史の天皇から現代史の天皇へ

公開日: 更新日:
北海道巡幸を終え、羽田空港に着いた昭和天皇、香淳皇后(1954=昭和29=年8月23日)/(C)共同通信社

 全国巡幸の総括のようになるのだが、この試みは近代史が現代史に移行していく象徴的な意味を持った。近代史の最終段階(それはとりも直さず太平洋戦争の段階を指すのだが)では、現人神の段階にまで高められるのだが、戦争そのものへの自信もなく、ただ戦い続ける象徴にされていたことを物語るのであ…

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