クラシックカー投資詐欺…レストア業者が56億円もの巨額資金を集められたワケ

公開日: 更新日:

■旧車マニアの間では知られた存在

 投資者たちがコロッとダマされたのも無理はない。室崎容疑者率いるチームは「レストア&メンテナンスのプロ集団」として旧車マニアの間で広く知られており、入手不能になった部品は自動車の設計段階で使われる最新鋭の3Dスキャナーとプリンターを導入して製造。そこまで旧車復活に情熱を注いだのも、「世界中の旧車オーナーを救いたい」という思いからだった。

「室崎の手によって輝きを取り戻した往年の名車が自社工場やショールームにズラリと並び、それを見ただけで投資家たちはその腕を信頼していたようです。旧車のオーナーたちも成功者ばかりで、かつて憧れた名車を手に入れ、投資を惜しまなかった。復活を遂げた希少なクラシックカーの価値は上がる一方で、海外では高値で取引されている。そこに目をつけた室崎は不動産ファンドや投資信託の専門家と手を組み、クラシックカー投資を提案していた」(捜査事情通)

 金に目がくらむことなくコツコツとレストアを続けていれば、誰に恨まれることもなく、出資者と愛好家の双方から感謝されたことだろう。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動