現状維持5億円…巨人・杉内が焦りで“派閥”立ち上げた?
巨人の杉内俊哉(33)が2日、契約更改交渉を行い、現状維持の年俸5億円で更改した。来季が4年20億円の大型契約の3年目となる。
11勝6敗、防御率3.35。日本シリーズで2敗を喫するなど、今季も終盤に失速した。「納得していないし、不本意なシーズンだった。日本シリーズで2敗したことが一番悔しい。もう一度、スピードというより、球威を取り戻せるように追求したい」と終始硬い表情だった。
もう特別な投手ではない。自身と同じFAで広島から大竹が入団。来季は先発ローテ入りも確約されない厳しい立場になりそうだ。「(投球回数)200イニングが目標。(首脳陣に)信頼されるようにやらないといけない」と危機感も口にした。
2年前にFAで巨人に同期入団した村田修一(32)の躍進も杉内の焦りを増幅させる。後半は4番を張り、打率はセ・リーグ3位。守備でもゴールデングラブ賞を獲得するなどMVP級の活躍でチームを牽引した。巨人では移籍組初となる選手会長にも就任。理由は周囲の推薦や人望だという。今年で2年契約が切れるため、4日に予定される契約更改交渉では年俸2億2000万円からの大幅アップが予想される。入団時の年俸や契約年数から「杉内と村田は格が違う」と周囲は見ていたが、今では立場が逆転した格好だ。