巨人・杉内 FA大竹の加入で来季は中継ぎ降格の可能性も
広島からFA宣言した大竹寛(30)が25日、巨人への移籍を表明した。埼玉出身ということもあり、「決め手は地元の関東で野球がしたいと思ったこと」と説明。巨人の原監督は同じ日に行われた納会ゴルフ後、「素晴らしい決断をしてくれた」と笑顔を見せ、原沢球団代表も「先発投手はチームづくりの一番基本になるところ。まずは目標が達成できて良かった」と歓迎ムードが広がった。かつては大竹と同じように広島から巨人へFA移籍した経験のある川口投手総合コーチも「良かったね。うちは先発いないから」とまずは歓迎。続けて、こんなことを言った。
「大竹は右肩に爆弾を抱えているから、開幕に間に合わせてくれればいい。スロースターターなのは分かっているし。久保が帰ってくれば、逆にリリーフはいらないからね。(キャンプから)若い投手をどう見極めるか。ベテランだってそうだよ。杉内だって不安だからね」
■たった2年で
名指しされた杉内俊哉(33)は2年前のFA入団選手。4年20億円もの超大型契約で迎えられた11年は12勝4敗でリーグVに貢献した。だが、左肩を痛め、ポストシーズンを棒に振ったことで首脳陣の信頼度は急降下。「1年間フルに働く」と臨んだ今季も11勝6敗に終わり、何とか2ケタ勝利には届いたものの、防御率は規定投球回数に到達した17人中10位と平凡だった。シーズン終盤はメッタ打ちを食らう試合が続き、チーム内で「杉内、大丈夫か?」という声が相次いでいた。