元駒大苫小牧監督が語る田中将の恐るべき「適応力」
――ボールやマウンド以外の部分はどうでしょう。
「高校時代から、自分で配球を決めていたぐらいですから。中学時代は捕手で、高校でも1年時は捕手をやらせていたからかもしれませんが、自分で投球を組み立てることができます。修正能力も高い。移籍1年目は多少戸惑っても、適応するまでに時間はかからないと思います」
――メジャーは中4日のローテーションを強いられますが。
「高校時代から体は強く、ケガも少なかった。プロでも当然、登板日を想定して、しっかりとルーティンをこなしていた。生活は地味で、体のことを考えて行動するタイプです。メジャーでは球数が制限されるので、それほど心配はいらないのではないでしょうか」
――100球以内で勝ちにつながる投球もできると。
「昨季は無理しないことを念頭に置いていたようです。『後ろには中継ぎ、抑えがいるので、自分が試合をつくれば勝ちにつながると割り切れるようになった』という話を聞きました。24連勝は本人が無理をしなかったために、達成できたのではないでしょうか」