遠藤フィーバーに“おんぶに抱っこ” 相撲協会の不甲斐なさ

公開日: 更新日:

「土俵際の魔術師!」
 NHKのアナウンサーも思わず叫んだ。

 大相撲春場所8日目、3勝4敗の遠藤(23)は全勝の大砂嵐(22)と対戦。互いに左まわしを取ったものの、遠藤は半身の体勢となり防戦一方となった。それでも追い詰められた土俵際で上手投げをこらえると、起死回生の突き落とし。ほぼ同時ながらもわずかに大砂嵐の方が早く落ち、軍配は「遠藤~!」。場内は大歓声に包まれた。

 取組後は遠藤が「(初日にケガをした額の傷口が開かず)血が出なくてよかった」と軽口を叩けば、大砂嵐は「立ち合いはイメージ通りだったんだけど……」と肩を落とした。

 この日の目玉はこの平幕対決。1敗を保って綱とりに挑む大関鶴竜や両横綱は、オマケみたいなものだった。
 もちろん、ファンが彼らモンゴル人力士を嫌っているわけではない。ただ、「国技」を謳(うた)いながらもモンゴル人の天下となっている土俵に愛想を尽かしているファンは多い。だからこそ、彼らを蹴散らしてくれる将来性豊かな力士をより応援したくなるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方