飛ぶ原因は保管場所にあった? 「統一球」ささやかれる噂
「飛ぶボールと飛ばないボールって選別できたんじゃないの?」
セ球団の選手がこんなことを言っている。
「聞けば、春夏の甲子園ではあえて硬いボールを選んで使っているらしい。ミズノは甲子園大会にもボールを提供しているが、高校野球はお金の問題もあって、プロとは違いボールを頻繁に替えることができない。軟らかいとすぐにヘコんだりしてダメになるからね。ただ、硬くて丈夫だと、必然的に反発係数が上がってボールが飛ぶらしい。高校野球であえて選別しているんだったら、プロでもやろうと思えばできるはずでしょ」
実際、ミズノにはボールの硬度を検査する機械があるそうだ。ボールを鉄板で4ミリ圧縮して、硬さの検査をするという。
こんな話もある。
「昨年3月から、統一球の保管場所が三重の阿山工場から岐阜の養老工場に変わった。昨季はボールが飛ぶようになっていたにもかかわらず、NPBは隠蔽していましたが、シーズン中は阿山と養老のボールを併用して使っていて、『なぜか養老のボールはよく飛ぶ』『養老のボールには印が入っているらしい』とウワサになっていた。今回の問題はボールが飛び過ぎたわけだけど、養老のボールが飛ぶことはNPBもミズノも認識していたはず。こういう騒ぎになることは分かっていたと思うんですが……」とは、某用具メーカーの関係者だ。