勢力図に異変…夏の甲子園「番狂わせ」続出の背景に何が?

公開日: 更新日:

 北信越勢も18日終了時点で、星稜(石川)2勝、富山商2勝、敦賀気比(福井)2勝、日本文理(新潟)2勝、佐久長聖(長野)1勝で9連勝の快進撃。ハンディがあるはずの雪国のレベルが上がったことで、地域格差がなくなったのが「混戦」のひとつの要因だ。

 高校野球の著書が多数あるスポーツライターの美山和也氏はこう見る。

「雪のハンディがあるこれらの地域は、中学生の強化が高校野球のレベルの底上げにつながっている。北海道は10年ほど前、7つあって実質分裂していた中学生の硬式野球リーグが、ジャイアンツカップを頂点に、練習試合や大会を通じて交流できるようになった。硬式のクラブ数も増えている。東北もそう。盛岡大付がある岩手県は、硬式の『リトルシニア』の数が90年代末の2から9に増加。昨夏甲子園4強の花巻東の近年の躍進の下地になっている。他の地域にはないリーグ戦も行っている。『みちのくフレッシュBリーグ』という1、2年生主体のチームが4~7月に10試合程度を行うもの。8年連続の聖光学院(福島)や昨夏4強の日大山形など6校が参加。東北は地域が一体となった強化策が実ってきた感がある。私立などの高校に限らず、自治体が支援して中学生のクラブチームなどが使える室内練習場が充実しているのも躍進と無関係ではないでしょう」

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