智弁・岡本だけじゃない スカウトが注目「7人の特A打者」
9日に開幕する甲子園。灼熱の大会は投手が消耗するため、「夏は打力」ともいわれる。打者でドラフト候補はいるのか。特A選手は誰か。複数のプロのスカウトに聞いた。
ナンバーワン・スラッガーは智弁学園(奈良)の岡本和真内野手(3年=183センチ、95キロ)。今春のセンバツで2本塁打、奈良大会でも3発を放った。高校通算73本塁打。天理との決勝では左翼席を越える特大の場外弾で、ネット裏に陣取ったスカウトの度肝を抜いた。在阪球団のスカウトが言う。
「打撃は本物。逆方向へ長打が打てるのが魅力。スイングスピード、ヘッドスピード、どれを取っても高校生離れしている。打球が速いから、ファウルを打っただけでスタンドがどよめく。こんな選手、最近いませんでした」
九州国際大付(福岡)の清水優心捕手(3年=185センチ、85キロ)は恵まれた体格。主将、4番としてチームを牽引する。
「二塁までの送球が2秒を切る強肩捕手だが、打撃の評価が高い。2位までには消える素材」(九州地区担当スカウト)