ショット精度は「残り距離比率」でチェック
先週の「フジサンケイクラシック」では、プロ11年目の岩田寛が接戦を制して念願のツアー初優勝を手にした。最終日、最終ホールのセカンドショットをピン右1・2メートルにピタリとつけ、これを確実に沈めてバーディーを奪って初優勝を自ら引き寄せたのだ。
岩田の18番のセカンドでも分かるように、グリーンを狙うショットはピンに近づくほどバーディーが取れる確率は上がる。
対して、パーオンしてもピンから遠いところに乗せてしまうと、バーディーを取る確率は下がる。
言い換えると、パーオン率という指標だけでは、セカンドでどれだけスコアを稼げたかどうか(バーディーチャンスの回数)は見えてこない。
「ゴルフデータ革命」(プレジデント社)では、このパーオン率の盲点を指摘し、セカンドショットで評価すべきはSGA(strokes gained approach)と解説している。
これはセカンドでどれぐらいスコアを稼いでいるかを数値化しており、パーオンした時、ピンに近いほどプラス評価。対して、ピンから遠ざかるほどマイナス評価となるのだ。