石川遼の「実力不足」 B・ワトソンと同組でまざまざ露呈
今さらではあるが、マスターズ覇者のバッバ・ワトソン(36)が格の違いを見せつけた。
「三井住友VISAマスターズ」(太平洋クラブ御殿場C=7246ヤード・パー72)初日、スタートの10番。同組の石川遼、谷原秀人は1打目にフェアウエーウッドを使うも、ワトソンはドライバーを抜いて330ヤードドライブ。いきなりギャラリーを沸かせた。
15番(378ヤード・パー4)では再びピンクヘッドのドライバーが炸裂。追い風に乗った打球は花道右のラフまで飛ぶ350ヤード超のビッグキャリー。「毎年観戦している」というギャラリーは、「ここまで飛んだ球は見たことがない」と言って驚いていた。
後半の6番(パー5)では、ラフからの第3打をロブショットでピン3メートルに寄せてバーディー。小技も冴えていた。
7番(パー3)でバンカー脱出に2打を要しダブルボギーとしたのはご愛嬌。雪化粧の富士山から、時折強く冷たい風が吹きつけても、パー3を除く14ホール中11ホールでドライバーを使用。5アンダーの首位タイにつけたワトソンは、「風があったので低めの球を打つようドライバーはコントロールして打った。世界中どの大会でもラフのコンディションが違うので練習して調整した」と、04年大会出場以来となるコースでもすぐに適応した。