巨人ドラ1岡本和真 本塁打1本「小遣い1万円」に祖父母悲鳴
高校通算73本塁打の怪物は、母・智代美さん(49)の出身地、奈良県五条市で育った。
結婚30年。父・義清さん(53)、母方の祖父・義家さん(76)、祖母・和嘉子さん(72)。長兄の武田晃平さん(28)と次兄の田中道明さん(26)はすでに結婚して婿養子に入っているが、智代美さんの実家でもある2階建て一軒家に、一時は7人の大家族で暮らした。
■会社が倒産
義清さんは奈良県内の商業高校を卒業後、食品製造業の会社に30年勤務。総務部などで部長を務めたが、岡本が中1の時に会社が倒産。現在は配管パイプを製造する工場に勤務し、家族を養っている。智代美さんも事務のパートをして家計を支えた。
義清さんは「中学で陸上をやっていた」ものの、野球経験はなし。五条高で野球をやっていた8歳年上の2番目の兄が岡本をプロへと導いた最初の“監督”だ。
■部屋で1日500振
「和真は小1で160センチサイズのズボンをはけるくらい体が大きかったので、容赦なしにノックをしたりと、兄貴にしごかれてました(笑い)。道明が就職してからも、会社から夜の8時に帰ってきて『始めよか』と9時から練習。仕事が遅くて11時に帰ってきても『素振りしたか?』と日付が変わるまで和真の練習に付き合った。夜が遅い時は自宅の和室で振るんです。もともと、兄がここで振っていたのを和真もマネしてやるようになった。ガラスを鏡代わりにして中学時代は500スイング。2人で振ったから畳の上敷きはボロボロ。部屋は8畳の広さですが、和真は体が大きかったので、蛍光灯や壁にバットが当たるんちゃうかとヒヤヒヤしてました(笑い)」(義清さん)