横審も「態度悪い」と批判 横綱白鵬なぜ“裸の王様”と化した?

公開日: 更新日:

 こう言えばファンは喜ぶ、といった空気を察した上っ面だけの言動。品格などないのに取り繕おうとするからボロが出るのだ。

■「横綱のイメージがすっかり変わってしまった」

 大鵬は引退する際、「横綱として一生懸命土俵を務めて人々の尊敬を受けることはできた。でも、社会人としては少年時代の常識しか持ち合わせていない」と語った。マナーが悪いといわれることを極端に嫌う、礼儀正しい謙虚な人物だった。

「優勝回数が並んだといっても、我々の世代は大鵬の相撲を見てきましたからね」と言うのは、作家の吉川潮氏だ。

「風格、貫禄、人格も大鵬には遠く及ばない。相撲は他のスポーツとは違う。神事だから明治神宮での奉納土俵入りがあり、横綱は綱も締める。引いたり、張ったりで勝つのはモンゴル相撲です。白鵬は朝青龍よりは日本人に近いと思って見てきたが、変なところを受け継いだのではないか。長いこと横綱の地位にいれば相撲にも本性が出る。横綱としておかしな相撲をとっても協会の人間は彼らで商売をしているのだから厳しいことは言えない。マスコミが批判勢力として機能しなければならないのに、新聞だって商売のために優勝回数を積み上げる白鵬を持ち上げるばかり。昔からの相撲ファンからすれば、横綱のイメージはすっかり変わってしまいましたね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ