選考前からスカウトが密かに注目 春のセンバツ“大穴候補”
「とにかく打線が強力。甲子園で旋風を巻き起こす可能性はあるよ」
東北地区担当の在京球団某スカウトが言った。
3月21日に開幕する春の甲子園。出場32校は今月23日に開かれる選考委員会で決定するが、早くも「大穴候補」としてプロのスカウト、アマチュア野球関係者の間で注目されている高校がある。
春夏通じて初の甲子園出場が確実視される、公立校・大曲工である。
秋田1位で出場した昨秋の東北大会は準優勝。延長再試合を含めた全5戦で計57安打、25得点と爆発した強打は、「花火打線」と称される。地元で開かれる日本三大花火大会のひとつ、「大曲全国花火競技大会」に負けぬ迫力があると評判だ。
今センバツの本命は、昨秋の明治神宮大会を制した宮城・仙台育英といわれるが、大曲工は東北大会決勝でその仙台育英と対戦。4-10で敗れはしたものの、優勝候補筆頭を相手に11安打を放って爪痕を残した。
「大曲工はエース格の右腕で4番も兼ねる武田龍成を中心にまとまりもある」(冒頭のスカウト)
東北の公立校だからと侮れない。