有明コート「13面減」 錦織フィーバーに水差す東京五輪計画

公開日: 更新日:

 子供の夢を奪うためのオリンピックなのか。全豪オープンで、錦織圭が26日、ベスト8に進出。過熱一途の錦織フィーバーに水を差すのが、東京都の五輪計画だ。

 問題なのは、5年後に東京五輪テニス会場となる「有明テニスの森公園」(江東区)の改修計画だ。その内容は、「収容人数を増やすため、現行48面の屋外コートを整備し、35面に減らす」というもの。差し引き13面のコートがソックリなくなってしまうのだ。

「都に情報開示請求したところ、13面のコートがなくなることで、年間約8万人がテニスをする機会を奪われるようです。ただでさえ、2013年11月の休日の予約倍率は53・7倍。さらにコートを減らせば、予約を取るのはほぼ不可能な“プラチナコート”になるでしょう」(臨海都民連事務局の市川隆夫氏)

 全豪の大活躍を見てチビっ子が“未来の錦織”を夢見ても、プレーする場がなければ泡と消える。

 週末にテニスの森でラリーを楽しむ利用客に聞いても、ほとんど計画を知らず、「休日はキャンセル待ちが当たり前。今でも予約困難なのに……」「五輪直後は人気の高まりで、より混雑するのでは」と、一様に困惑の表情を浮かべていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド