記録ずくめの独走 マスターズ初Vは「スピース時代」の幕開け
後半に入っても3バーディー、2ボギーとしてスコアを落とすことはなかった。
最終18番ではローズよりも先に3打目をピン上2メートルにつけると、パトロンたちは優勝が決まったとばかりに総立ちになって拍手を送った。しかし、ローズのアプローチがまだ残っており、「静かに」とヒートアップするパトロンたちをジェスチャーで鎮めたのは大物の雰囲気すら漂っていた。
米ツアー3勝目にメジャータイトルを手にした21歳のスピース。これからスピースを中心に米ツアーが回るはずだ。
▽J・スピースのコメント
「この勝利はボクの夢だった。昨夜は非常に神経質になって、ほとんど眠れなかった。ただ1番でパットが沈むのを見て、落ち着き、リズムをつかめた。一番大きかったのは16番のパーパット。ラインが完璧に読め、今までで最高のパットだった。アレを入れたことで安心できた」