賞金王でもマスターズ厳しい小田孔明がすがる“頼みの綱”
今大会ベスト5に入って、来年4月のメジャー、マスターズの出場(年内世界ランク50位以内資格)を決める――。
そのためにわざわざタイまで出掛けた、日本ツアー賞金王の小田孔明(36=世界ランク53位)だったが、最終日はスコアを2つ落とし、通算9オーバー50位タイとあえなく撃沈。マスターズが遠のいた。
残る方法はマスターズ前週までに世界ランク50位以内に入るか、米ツアーで勝つか、だ。しかしランクを稼ごうにもマスターズ前に日本ツアーは始まっておらず、また米ツアーの出場資格がない小田が試合に出るためにはスポンサー推薦枠を使うしかなく、厳しい状況であるのは間違いない。
となると、頼みの綱はマスターズを中継するTBSの“裏ワザ”次第となる。過去、日本ツアーで賞金王のタイトルを獲得し、マスターズに出場しなかった日本人選手は前田新作(1984年)だけ。1963年以降、毎年2人以上(02、03、11年は最多の4人)の日本人が招待枠を使って出場しているのも、TBSの力が大きい。例年通りなら、小田にも招待状が届くハズなのだ。