著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

放置れされがちな皮膚疾患 特に高齢者ではQOLに大きな影響が

公開日: 更新日:

 訪問診療先では寝たきりの患者さんも多いですから、床ずれ(褥瘡=じょくそう)や血流悪化による足の壊死(えし)に対応することは日常的です。また、高齢の方では、足腰の手術などをきっかけに歩き方に癖ができ、各足の指の適度な踏みしめが十分にできなくなり、巻き爪になったりむくみやウオノメなどができることが多くあります。

 ただでさえ歩くことが少ない高齢者の方々が、これら足のトラブルにより「痛いから」と歩かなくなると、なおさら体力や筋力の減少にもつながり、ADL(日常生活動作)の低下を招くことにもなります。とはいえ無理して歩くと転倒のリスクもあります。高齢者のフットケアは多様な要素が関連することから、包括的に見る必要があると考えます。

 実際そんな患者さんに対して、これまではご家族の協力も仰ぎながら、各スタッフが患者さんの状況を確認し、臨機応変に対応してきました。

 しかし私たちはさらに専門的に対応するため、新たに2020年から皮膚科医を、2022年からは形成外科医を医療チームの一員に加えています。それにより、例えば4週間以上かかっても治らないような創傷、いわゆる皮膚の損傷である慢性創傷や、重度の皮膚疾患などに、これまで以上にしっかり対応できるようになりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり