大谷はシーズン後半戦、三冠王へまっしぐら ドジャース投壊がむしろ追い風になる理由
「前半戦の最後の方はチームもちょっと苦しかったので、オールスターブレークをきっかけに、また新たな気持ちで再開したいなと思ってます」
日本時間16日、球宴の前日会見で大谷翔平(30=ドジャース)が後半戦に向けてこう言った。
なにしろ7月は4勝8敗と大きく負け越し。10失点以上が3回、9失点が2回と、点を取るそばから吐き出す状況が続いている。
開幕から先発ローテを守っているのは2人だけ。2本柱のグラスノー(30)と山本由伸(25)をはじめとする主力投手が軒並み負傷者リスト入りしたり、マイナーに降格したりで実際問題、「ちょっと苦しい」どころの話ではない。ナ・リーグ西地区で2位のパドレスに7ゲーム差を付けた首位にいるのが不思議なほどだが、大谷はチームの窮状だからこそ期待できる。
昨年7月28日、タイガースとのダブルヘッダーがいい例だ。大谷は1試合目に完封勝利。その45分後、休養を勧める首脳陣を制して2試合目にスタメン出場して2本の本塁打を放った。まるでマンガの主人公のような活躍をみせた。