激辛チップスで14人救急搬送 女子高校生に体調不良続出のナゼ…内科医は「集団ヒステリー」を指摘
辛すぎはやっぱり危険なのか……。
16日正午過ぎ、東京都大田区にある都立六郷工科高校で、激辛のポテトチップスを食べた生徒が唇や胃の痛みなどを訴えた。1年生の男子生徒1人と女子生徒13人が救急搬送されたが、いずれも軽症だという。
ポテトチップスは男子生徒が持ち込み、「辛い物が好きだから食べてもらおうと思った」と、同日午前から約30人で食べていた。茨城県の磯山商事が製造する「18禁カレーチップス」という商品で、パッケージには「辛すぎますので、18歳未満の方は食べないでください」と記載されていた。
アメリカでは昨年9月、激辛トルティーヤ「ワン チップ チャレンジ」を食べた14歳の少年が死亡する事件もあった。激辛食品の危険性を指摘する声もあるが、今回の騒動の原因について医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広氏は「集団ヒステリー」ではないかとこう話す。
「状況を聞く限り、集団でパニック発作が起こった疑いが強いです。生徒が食べたのはあくまで市販のお菓子で、健康上の問題が起きるほどのカプサイシン(辛み成分)が含まれていたわけではありません。刺激に弱い人が辛い物で体調を崩すことはありますが、仮に食品そのものに重大な問題があれば、すでに事故はどこかで起きているはずです。また、食べてすぐ不調を訴えているというので、感染症といった原因も考えられません」