多発性筋痛症と診断され、原因不明&治療なしと諦めていたら…

公開日: 更新日:

 その患者さんは20年ほど前から腰痛を患っていた75歳の方でした。ある日、寝床から立ち上がろうとした時に急に腰に痛みが走り、それ以来、その状態が1カ月以上続いたことから、地元群馬にある整形外科の診察を受けたといいます。レントゲンによる診察を受けた結果は、神経痛の一種である多発性筋痛症。

 この病気は免疫の異常により起こるとされており、特に高齢の方に比較的多く見られる、老化に伴うものとされています。ただ、原因は明確には解明されておらず治療法も確立していません。それもあってか、この方の場合も痛み止め薬の処方による保存的治療となり、以来そんな状態を続けてきたというのでした。

 ところが、2年前あたりから、右足外側に、しびれとともに痛みが出現するようになり、日常生活にも支障を来すほどに。ある雑誌に掲載された我々クリニックの紹介記事を見て、群馬から単身訪ねて来られたのでした。

 改めて診察をした結果は意外なものでした。神経痛ではなく、椎間板変性症という病気であり、患部も特定することができたのでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に