右足肉離れの陸上・桐生祥秀は来年の「リオ五輪」も“黄信号”
日本最速スプリンターのもろさが露呈した。
陸上100メートルで日本人初の9秒台を狙う桐生祥秀(19)が出場を予定していたダイヤモンドリーグ2015第7戦(6月13日、米国・ニューヨーク)を欠場することになったのだ。
所属する東洋大学によれば、5月30日に同大川越キャンパスで練習中に右太もも裏を故障。今月1日に国立科学スポーツセンターで精密検査を受けたところ、肉離れと診断されたという。
トレーニング再開まで約6週間を要することから、26日開幕の日本選手権(新潟)の欠場も確実で、同時に世界選手権(8月、中国・北京)の代表入りも絶望的になった。
今季の桐生はここまで世界選手権の選考レースへの出場を見送り、日本選手権で日本陸連が定めた参加派遣標準記録(10秒16)の突破を目指していたが、それは不可能になったからだ。世界選手権は、すでに出場資格を得ている400メートルリレーのみで、個人種目での出場は厳しい状況となった。
■トレーニング法に問題があるとの指摘も