貧打と救援陣崩壊の巨人 早くも問われる「投打コーチ」の責任
25日の静岡市内での練習で、原監督が阿部を打撃指導したことからもそれが分かる。
■選手には実力至上主義
今季からチーフ格となった斎藤雅樹投手コーチ(50)だってノホホンとしていられない。勝ちパターンの救援投手3人の6月の防御率は、山口3.86、マシソン3.86、沢村5.40と悪化の一途。七回以降に失点するとチームは14敗だ。こうなると、「勝利」ではなく、「敗戦の方程式」も同然。にもかかわらず、ただ手をこまねいているだけなのだ。
ブルペン担当が長く、10年に一度チーフを任されたものの、その年は前年にリーグトップだった防御率2.94が同3位の3.89と大幅に悪化。わずか1年でブルペン担当へ逆戻りになった。こちらも当初からその手腕が不安視されていた。
原政権の合計12年もの間、コーチとしてユニホームを着続けている村田、斎藤両コーチ。現役時代から3人は兄貴分と弟分の関係で、結びつきは強固だが、「昨季は川口投手総合コーチと橋上打撃コーチが退団した。仮に原監督が契約を延長したとしても、コーチの誰かが責任を負うのが最近の流れ。監督の覚えがめでたかろうが、右腕と左腕だろうが、『総合』や『チーフ』の肩書がある以上、2年連続の歴史的貧打や救援陣崩壊の責任問題には当然なる。いや、ならなきゃおかしいでしょ。原監督が選手に対して実力至上主義を貫いている以上、コーチは別というわけにはいきませんよ」とはチーム関係者。
何とかしないと、オフには嵐が待っている。