思い出は「罰走付きフリー打撃」 ロッテ藤岡の桐生第一時代

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「僕らの時は上下関係はそんなに厳しくなかったから、そこは良かったんですが……」

 こう話すロッテ藤岡貴裕(26)は群馬県内屈指の強豪校、桐生第一出身。06年夏の選手権では控え外野手として、07年センバツは外野手兼控え投手として甲子園に出場している。

「当時はみんなの後ろに隠れて、目立たないように怒られないようにやっていた」

 と苦笑いする藤岡が「アレが一番キツかった」と振り返るのが、大会直前のフリー打撃。「エラーすると走らされるんですよ」と、こう続ける。

「ベンチ入りメンバーとそれ以外で時間別に行うんですが、マウンドにピッチングマシンを置いて、内外野を選手が守る。シートノック? そんな形ですね。その中で打者は大体、5~6分、バッティング練習をする。その打球を誰かがエラーした瞬間に練習がストップ。『誰々がエラーしたので、グラウンド一周!』と名前を呼ばれて罰走です。しかも、走るのはその選手だけではなく、練習に参加している全員。連帯責任なんですよ」

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