師匠が設定のコースで上位快走 服部真夕に運が向いてきた
【日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯】
岡本綾子がコース設定を担当した会場で、愛弟子の服部真夕(27)が大健闘だ。初日は5バーディー、1ボギーの68で回り単独トップ。2日目はスコアを1つ落としたものの、3アンダー6位タイと好位置につけている。
女子大会は一般的に6500ヤード前後の設定で行われるが、公式戦の本大会は女子プロには6700ヤードオーバーと距離が長い。さらにフェアウエーが絞られ、グリーン回りのラフも厳しいなどスコアメークに苦しむ選手が続出。初日からプレー進行が大幅に遅れて、アンダーパーは9選手しかいなかった。
今季の服部は春先に9試合連続の予選落ちと不振をきわめた。アプローチイップスが原因だったが、「自分でもっとゴルフを考えて頑張ってみよう」と師匠・岡本の元を離れ、先月、3年半ぶりに復活Vを果たした。
「まだイップスに悩んでいるようですが、会場はアメリカンタイプの1グリーン。だから奥行きが45~50ヤードと通常大会より倍近く大きいので、パットに不安のない服部はアプローチにそれほどシビアにならなくていい。それにコース設定した岡本の意図もよくわかっている。事前にロングホールはしっかり取っていこうとプランを立てていたように4つあるパー5で3バーディーですから狙い通りでしょう」(ツアー記者)
師匠から独り立ちして、それまでの「指示待ち」から「自分から考える」ようになって、自ら「メジャーは取りたいタイトル」という運をぐっと引き寄せたといえる。