ドラフト目玉の駒大・今永 「左肩痛」後遺症をスカウト不安視
ケガさえ完治すれば小笠原(東海大相模)と並ぶドラフトの目玉と言われる駒大の左腕・今永昇太(4年=北筑)。
春のシーズンを左肩腱板炎で棒に振ったものの、15日の専大戦に先発して8回8奪三振。ストレートは何度も145キロを計測するなど、ネット裏の約30人のスカウトは「復活したとみていい」と口をそろえた。
しかし、いずれも社交辞令の可能性が高い。
「少なくともスタミナは戻ってないよ」と、あるスカウトがこう続ける。
「序盤は速い球を投げていたけど、四、五回から10キロ近くスピードが落ちた。五回と八回に2点ずつ取られたのはスタミナ不足による制球の乱れが原因。去年の今ごろは完投して九回に148キロを投げたこともある」
別のスカウトは「左肩は完治してない可能性もある」とみている。
「16日、試合中にブルペンで軽めのピッチングをしてたんだが、明らかに左肩をかばった投げ方だった。実戦でまだ、縦に大きく割れるカーブを放っていないのも気になる。左肩を痛めた影響で、リリースで強くひねることができない。落差の大きなカーブは、投げたくても投げられないのかもしれないからね」
まだまだ「復活」とは程遠いというのだ。