1stステージ突破も“蚊帳の外” G村田を原監督が見限った日
巨人が12日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで阪神に勝ち、ファイナルステージ進出を決めた。
先発ポレダが七回途中まで1失点の好投。4番・阿部の2打点などで阪神を沈めた。が、そんな中で冴えない男がいた。「6番・三塁」でCS初スタメンとなった村田修一(34)である。
阪神先発の能見から今季10打数6安打の相性を買われたものの、2打席連続で空振り三振。六回1死一、三塁のチャンスでは、当たり前のように代打アンダーソンを送られた。前日2戦目のメッセンジャーにも16打数5安打、打率.313と相性が良かったが、三塁のスタメンを2試合連続で井端に譲ったのには理由がある。
村田は先月19日、ヤクルトとのシ烈なV争いの真っ最中に右ヒジ関節炎のため、登録を抹消された。さるチーム関係者がこう言うのだ。
「前日18日のヤクルト戦の送球時にヒジに違和感を感じたということだった。診断結果は『関節の軽い炎症』。本人もコーチ陣も当初は2、3試合様子を見れば、ということで一致していた。しかし、監督が怒った。そうか、そうか、それなら抹消だ! 元気なヤツでいくから、もういいと。即決でした。1ゲーム差に迫った首位ヤクルトとの直接対決を前に、今季打率.236、12本塁打、39打点に終わった選手会長が、2、3日で治るような軽傷というか違和感をわざわざ申告してきたことにガッカリしたんです。気持ちの問題。監督の気持ちは分かる」