野球賭博の激震続く巨人 続投へ燃える原監督と冷めるナイン

公開日: 更新日:

 07年から始まったセのクライマックスシリーズ(CS)に、巨人が出場しなかったことはない。昨年までの8年間で日本シリーズに駒を進めること4度。勝率は悪くないが、2位に終わった今季のようにV逸して臨んだCSではいずれも敗退。突破率0%である。

 10年はファーストステージで阪神に2連勝したものの、ファイナルステージでは中日に1勝4敗で敗れた。11年はヤクルトに1勝2敗でファーストステージ敗退。「下克上」で日本シリーズに進出したことがないのは、選手のモチベーションの問題が大きい。11年にヤクルトに敗れた際、あるベテラン選手はこう振り返っていた。

「CSを軽視するわけではないけど、巨人は毎年リーグ優勝を義務付けられるチーム。だから、優勝チームをリスペクトするという雰囲気が全体にある。もちろん一生懸命はやりましたが、3位でCSに出ても、優勝チームに勝って日本シリーズに出ていいのかと、みんなどこか引っかかりながらやっていたように思う」

 ましてや今年は、つい数日前に球界を揺るがす巨人選手の野球賭博問題が発覚し、世間は大騒ぎ。NPBや巨人の球団事務所には「CSを辞退すべき」という抗議電話が殺到し、チーム内では全選手、全職員を対象にした球団による事情聴取も実施された。とてもじゃないが、CSに集中する雰囲気にはならず、「どういう顔をしてグラウンドに立てばいいのか」と肩を落とす選手は一人や二人ではないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  4. 4

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  5. 5

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  1. 6

    中居正広氏と結託していた「B氏」の生態…チョコプラ松尾駿がものまねしていたコント動画が物議

  2. 7

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  3. 8

    中居正広氏が女子アナを狙い撃ちしたコンプレックスの深淵…ハイスペでなければ満たされない歪んだ欲望

  4. 9

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  5. 10

    SixTONES松村北斗 周回遅れデビューで花開いた「元崖っぷちアイドルの可能性」