メッツはWS出場も…コリンズ監督「今季限りで退任」の根拠
「九回には周りを見回しながら、いったいどうやってここまでたどり着いたのだろうと感慨に浸っていた。ここまで待ったかいがあった」
ナ・リーグ優勝決定戦でカブスに4連勝、15年ぶりのワールドシリーズ出場を決めたメッツのテリー・コリンズ監督(66)が声を弾ませながら喜びを口にした。
今季はメジャー18年目のベテラン右腕コローン(42=14勝)、若手のデグロム(27=14勝)、ハービー(26=13勝)らを中心とした投手力でレギュラーシーズンを勝ち上がった。ポストシーズンでも危なげない戦い方でドジャース、カブスを退けてリーグ優勝。投手、野手とも伸び盛りの若手を積極的に起用してチームを躍進させたコリンズ監督の手腕は高く評価され、今季のナの最優秀監督候補に挙がっている。
メッツにとっては低迷期を乗り越えた功労者だが、今季限りで契約が切れるにもかかわらず、現時点で球団にはコリンズ監督と再契約する動きはない。今季は主力、若手とも結果を残したため、表面化しなかったが、かねて指揮官と選手の間には確執がささやかれていた。選手に厳し過ぎる同監督の言動が原因だという。球団フロントは一歩間違えば、来季はチームが崩壊しかねないとコリンズ監督との契約延長に二の足を踏んでいるという。