メッツがリーグV決定戦 コリンズ監督「最優秀候補」のカラクリ

公開日: 更新日:

 長らく低迷していたメッツを06年以来、9年ぶりのリーグ優勝決定戦に導いたのがテリー・コリンズ監督(66)だ。

 今季はチーム防御率3.45(リーグ4位)の安定した投手力を武器に、開幕前の下馬評を覆して地区優勝を果たした。

 14勝(8敗)のデグロム(27=10年ドラフト9巡目)、13勝(8敗)のハービー(26=10年ドラフト1巡目)、43セーブの守護神ファミリア(26=07年ドラフト外)ら生え抜きの若手投手たちがチームを牽引。開幕時の年俸総額8428万ドル(約100億円)は30球団中21位。低予算で運営しながらの快挙だった。

 メッツの育成力、コリンズ監督の手腕を評価する声も聞こえるが、若手育成は球団の財政事情による苦肉の策だった。

 コリンズ監督がメッツの指揮を執るようになったのは11年から。当時はウィルポン前オーナーが金融詐欺事件に巻き込まれ、球団の負債額は4億5900万ドル(約550億円)に膨らんだ。MLBから2500万ドル(約30億円)の融資を受け、球団は機構の管理下に。緊縮財政を強いられ、高給取りを相次いで放出。ドラフトで有望選手を獲得して選手育成に励むしかなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末