なぜ1カ月? プロ野球キャンプ期間「短縮すべき」とOB指摘
プロ野球はあちこちの球団でスタッフミーティングが行われ、キャンプの一、二軍メンバーが発表されている。
いよいよ球春到来といった雰囲気の中、ある選手のキャンプ日程が正式決定した。広島の黒田博樹(40)が日南キャンプ途中でチームに合流。2月16日からの最終クールに合わせて参加する。広島復帰1年目の昨年は、沖縄の2次キャンプから参加していた。
黒田はアメリカ帰りの超ベテラン。実績も申し分ない、バリバリの元メジャーリーガーだ。キャンプの参加時期も本人任せだから途中参加なのだろうが、そもそも若手もベテランも一緒くたにして2月1日にキャンプインする必要なんてあるのか。
昔はシーズンが終わると同時に遊び放題。ゴルフやマージャンに明け暮れる選手も珍しくなかった。10月からほぼ4カ月間、ほとんど体を動かさずにキャンプ入りするベテランもザラだった。
しかし、選手の意識は時代とともに確実に変化した。
「個人差はあるにせよ、定期的にジムに通うなどオフの間も体を緩めない選手が圧倒的に増えた。例外は野球名門校とはいえない、地方の公立校から来た高校生ルーキー。夏の甲子園予選が終わって半年近く遊びほうけ、ほとんど何もせずに1月の新人合同自主トレに参加するのも中にはいます。ただ、そんなのはごく一部。選手の大半はオフの間、みっちりトレーニングを積んでますよ」とは在京球団のあるコーチだ。